ストックビジネスとフロービジネスの違いをわかりやすく解説してみた

ストックビジネスとフロービジネスの違いをわかりやすく解説

ビジネスをする上で、ストックなのかフローなのか。何か商売について考えるときには必ず議論になります。

しかし、学生や会社員でも業種によっては馴染みがないのが

「ストックビジネス」
「フロービジネス」

この2つの違いです。

今回はストックビジネスとは何か、そしてストックビジネスとフロービジネスの売上の立ち方の差分について解説します。

ストックビジネスとは?ストックビジネスの例

ストックビジネスとフロービジネスの違いをわかりやすく解説1

ストックビジネスとは細かい定義は人それぞれ微妙に違いますが、総論として“新たに契約を結ばなくても継続して対価を得られるもの”です。

例えば、家計で言えば電気やガス、水道、通信費などのインフラ関連や賃貸の場合は賃料、これ以外にも保険料などが該当します。

基本的には契約後は解約が行われない限り、毎月なり毎年なり契約で定めた分の対価を継続して得ることができます。

ストックビジネスのメリット・デメリット

ストックビジネスとフロービジネスの違いをわかりやすく解説2

ストックモデルのメリットとデメリットをまとめてみました。メリットは何と言っても継続した収益を得られる点です。一度顧客になってくれさえすれば解約が生じない限りは対価を得続けることができます。

営業活動をしなくても収入が得られる為、受給や在庫問題などに左右されにくく、業績が安定しやすいのもポイントです。

反対にデメリットは、継続して収益をいただく限り、サービスを提供し続けなければいけないことです。災害でインフラ関連企業が必死に復旧に勤しんでいるのは、この対価に対する役務としてです。

また一般的に原価があるサービスの場合、支払いが先行することが多くキャッシュフローや営業利益にマイナスのインパクトを与えます。

例えば、電力会社は電力をお客さんから支払ってもらう前に電力を供給しています。供給に必要な石油や石炭などは供給前に仕入れていますので、この場合はユーザーからいただく前の支出となり、支払い先行になります。

擬似ストックビジネスとは?

ジレットの髭剃りの擬似ストックビジネス
ウォーレン・バフェットさんが髭剃りメーカーのジレットに投資した際の話が有名です。

ジレットのビジネスモデル
ジレットは髭剃りの持ち手の部分と替え刃がそれぞれ独立しており交換式のスタイルを取っています。その為、持ち手を持っている方は必然と替え刃を購入するという消費傾向があります。つまりその持ち手を使っている限り、替え刃が買われ続けるというものです。

このように、極めて帰属性の高いフロービジネスは”擬似的”なストックビジネスとして表現されることがあります。身近な例ではコピー機のトナーの部分もこれに該当します。

フロービジネスとは?

ストックビジネスとフロービジネスの違いをわかりやすく解説3
フロービジネスとは一時的に売上が立つもの全般的です。需要に応じて売買や契約を伴い、そこで契約や支払いが完了することから非常に多くのビジネスがこれに該当し、日常の購買活動の大半がフロービジネスと言っても過言ではないでしょう。

家のケースで例えると、不動産業者目線では賃貸はストックでローンを伴う購買はフローです。

なお、銀行目線だとローンの金利は多分ストックで認識しているはずです。(貸付した元本が残り続ける限り、金利という対価が残る為)

フロービジネスのメリット・デメリット

ストックビジネスとフロービジネスの違いをわかりやすく解説4
フロービジネスのメリットは何と言っても、売上や支払いがストックビジネスよりも早い事です。デメリットはそれが毎月売れるかどうかがわからないことです。

単価の大きなものはそれでも構わないかもしれませんが、単価の小さいものですと毎日・毎月売り続ける必要があリます。

なぜストックビジネスの会社は特定のタイミングの利益が少ないのか


ストックビジネスの特徴として、特定のタイミングの利益を意図的に少なくしている傾向があります。一般的に競合があるストックビジネスの場合、契約の更新のタイミングや期初もしくは期末にコストをかける傾向にあります。

例えば画像のように毎月1万円の利益を得られるストック商材があった際に、期初にユーザーとなってくれている方の利益は12ヵ月分が当期の利益として効くのに対して、期末に加入したユーザー分は1ヶ月しか寄与しません。

この為、ストックビジネスの企業は期初にコストをかけてユーザーを増やすか、期末にコストをかけてユーザーを増やすなどして期中に効く利益の最大化を図る傾向にあります。

このケースで言うと今年度の利益を最大化したいなら1月にユーザーを増やすための投資を最大化するか、次年度に備えるなら12月の投資を最大化するという判断になります。

ストックビジネス企業が行う「投資に対する考え方」


ストックビジネスの会社は一般的にサービスの継続率(もしくは解約率)を考慮して長期的な投資施策を立てることが可能です。例えば5年間の収支が60万円プラスになる商材であれば、そのうちいくらかを期中に投資としてコストをかけてユーザーを取ることで将来の収益を取りに行くことがあります。

ただし、これは一般の投資家に理解されにくいです。

5年後の60万円を期中に20万円のコストを掛けて取れると仮定します。差し引き40万円の利益が出るのがわかっているので一般的な経営者は20万円の投資を惜しみません。

仮に上記のような投資を行いますと1年目は8万円の赤字になる為、1年間のPLで見てしまうと大きくマイナスになるのです。

これがフロービジネスだと20万円の投資が、すぐに60万円の結果で跳ね返ってきます。つまり40万円の利益が期中にすぐに顕在化してわかりやい。その為、ストックビジネスは浮くまで時間がかかることから、投資先行のフェーズですと正しく評価されない可能性があります。

このケースの場合は、6年目にユーザーがサービスを継続してくれた瞬間にフロービジネスより収益面積が大きくなります。これがストックビジネスの優位性です。

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