【ビジネスマン向け】図解でわかる決算書の読み方・見方・チェックポイントをわかりやすくしてみた。

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント

株式投資を行う個人投資家にとって、必ず避けては通れないのが”決算書”です。株式投資を始める前にここで挫折する方も多いと聞きます。

ただ、決算書を読めるというのは、ビジネスマンにとっても必ず必要なスキルです。今回は、会話で困らないレベルのざっくりとした決算書の読み方についてまとめてみました。

決算書の読み方(見方)はどのレベルまで必要?何故読める必要があるのか?

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント1

決算書の読み方を調べたり勉強する上で、どこまでのレベルが必要かという話です。

サッカーや野球に例えますと、会計士や税理士を頂点とすると、一般的なビジネスマンや個人投資家に求められるレベルは草サッカー・草野球レベルです。最初から完璧であることなど求められませんし、責任ある立場や飯の種ではありませんので、間違えていても構わないのです。

ただし、プロサッカー選手と草サッカー選手またはプロ野球選手と草野球選手。これらに共通するのは、「サッカー(野球)のルールがわかっている」「共通用語が通じる」ということです。レベルを無視すれば同じ単語の会話ができます。

ビジネスマンや個人投資家が決算書の読み方を求められるのは、決算書が企業の活動記録した共通の報告書のフォーマットであるからこそ、サッカーや野球と同じように同じ単語での会話が求められる為です。

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント2

ルールや単語がわからなければ、ゲームが成立しません。とにかくたくさんの決算書を読んだり、決算書について議論をしたりすることが読み方を身に着けるポイントです。

決算書の見方で必要な9つのチェックポイント

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント15
決算書を読む上で、どこを見たら良いのか、どこをチェックしたら良いのかという点です。人により差はあるかもしれませんが私は9つのポイントをチェックしています。

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント14

決算書にはたくさんの項目が書かれていますが、優先してチェックすべきポイントは上記の9項目です。私はこの9項目の数字を見て企業を判断しています。もちろん全部読んだ方が良いとは思いますが、この9項目を見るだけでも企業の理解は深まります。

決算書(財務3表)からわかる4つのこと

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント16
決算書の読み方を調べたり勉強していると、最初に挫折するのがここですね。突然「財務3表」という単語が出てきて、しかも「この3つの表が連動する」と書かれてだいたい混乱します。

最初は難しく考えずシンプルに

「指定されている3つの報告フォーマットでまとめ方が定められている」
「同じ年の成績をつのフォーマットで報告しているのだから、被る項目がある」

くらいに考えればいいと思います。

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント4

ざっくりと説明すると上の図のようになるのですが、まだ、難しい方向けにそれぞれ役割とイメージをご家庭に例えると

・損益計算書=年収と家計簿を晒すこと
・貸借対照表=貯金、投資資産、ローンなどを晒すこと
・キャッシュフロー計算書=銀行口座の入出金を晒すこと

細かく追求すると違う点もありますが、ニュアンスとしてはこんな感じです。というかこれぐらいの理解で始めた方が良いと思います。

話を戻します。企業が提出する決算書からはたくさんの情報が読み取れます。その為、投資の判断材料にされたり、与信のための必要情報になったりします。

この決算書≒財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)からわかることは大きく分けて以下の4つです。

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント5

財務3表を読み解くことで、

・「企業の収益性(稼ぐ力)」
・「倒産リスクがどれぐらいあるかの安全性」
・「企業の成長性」
・「資本の効率性」

これらのことがわかりますので、投資家はもちろんのこと、会社対会社の取引が必ず発生するビジネスマンは相手の会社のことを知る上で欠かせないスキルです。

損益計算書(Profit and Loss statement)とは?

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント6

損益計算書とは会社の「売上」「費用」「利益(損失)」を1年間でまとめたものです。(上場企業の場合、四半期ごとに提出が求められており、四半期ごとに取りまとめます。)

1年間でいくら売上をあげたか。売上を出すためにどれくらいの費用(原価や人件費、運搬費や販促費)をかけたのか、その結果の利益(損失)がどれくらいだったのかというのがわかります。

売上や営業利益、純利益などがわかりますので、企業の稼ぐ力を表す指標として使われます。

損益計算書で用いられる単語

【収益】 売上高

会社が本業としているモノから得られた収益で、会社の商品やサービスを販売して、その対価として得られたお金のことです。

【収益】 営業外収益

収益の中で会社が本業の営業活動以外から得られる収益のことです。受取利息や受取配当金などが挙げられます。

【収益】 特別利益

収益の中で一時的に得られる利益のことです。固定資産売却益や投資有価証券売却益などが挙げられます。

【費用】 売上原価

売上に対応して、仕入れと製品製造に掛かった費用のことです。企業により原価に含めるか販管費に含めるか微妙に解釈が違うこともあり注意が必要です。

【費用】 販売管理費および一般費

営業活動で販売や管理にかかる費用のことです。給与・広告費・旅費交通費・水道光熱費・保険料・通信費・減価償却費などがあります。

【費用】 営業外費用

本業の営業活動以外にかかった費用のことです。支払利息など。

【費用】 特別損失

収益の中で一時的に発生した損失や費用のことです。固定資産売却損や投資有価証券売却損などが挙げられます

【費用】 法人税・住民税および事業税

法人にかかる税金です。

【利益】 売上総粗利

売上高から売上原価を差し引いたものです。「粗利が〜」とよく会話で出るおはこれを指します。

【利益】 営業利益

売上総粗利から販管費および一般費を差し引いいたものです。企業の営業活動の中から稼ぐ力を表したものです。マイナスの場合は営業損失と言います。

【利益】 経常利益

営業利益に営業外で発生した企業の収益・損失を加減したものです。「ケイツネ(経常)〜」はこのこと。マイナスの場合は経常損失と言います。

【利益】 税引前当期純利益

経常利益に臨時的に発生した収益・損失を加減した利益のことです。

【利益】 当期純利益

税引前当期純利益から法人税・住民税・事業税を引いた利益のことです。企業活動の最終的な利益です。マイナスの場合は当期純損失と言います。

【番外編】 EBITDA(イービットディーエー、イービッダー)

税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益のこと。国ごとに金利、税率、減価償却方法などが異なり、国際的企業の収益力を比較するために単純な営業利益や純利益では見誤ることがあるので、その違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的として使われる指標。
※最近だとEBITDAを損益計算書のサマリページに記載している企業もある。

貸借対照書(Balance Sheet)とは?

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント9

貸借対照表とは、企業のある地点の資産、負債、資本の状態を表します。バランスシートとも呼ばれます。

企業のある地点の資産、負債、資本の状態を表すので、先ほどの損益計算書と同じタイミングで作られ、その企業の株主、債権者、取引先、その他の利害関係者などに企業の経営状態として開示されます。

貸借対照表では、資本(事業資金)をどのように調達したか、どのような形で運用(投資)しているかがわかります。企業の資産状況や負債の状況が示されております。企業の経営状態を表すものですので、倒産リスクなどを考察することができます。

貸借対照表は右側(貸方)と左側(借方)に別れて記載されており、それぞれ右側(貸方)が資金の調達の方法、左側(借方)が資産の持ち方が記載されております。

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント12

【貸借対照表の左側】資産の部の読み方・見方

資産の部は、その会社の集めたお金をどのように持っているかを示しています。大きく資産は2つに分けることができ「流動資産」「固定資産」に分けられます。

【貸借対照表の右側1】総資本(負債の部)の読み方・見方

総資本は会社がどのように資本を集めたかを表しており、「負債の部」と「資本の部」から構成されております。負債は大きく2つに分けることができ「流動負債」「固定負債」に分けられます。

【貸借対照表の右側2】資本の部の読み方・見方

総資本は会社がどのように資本を集めたかを表しており、「負債の部」と「資本の部」から構成されております。資本は「資本金」「利益準備金」「利益剰余金」などで構成されています。

貸借対照表で用いられる単語

[流動資産]

流動資産とは1年以内に現金化できる流動性を持っている資産のこと。現金や有価証券、売掛金などが該当します。

[固定資産]

固定資産とは長期的に保有する資産のことを指します。建物、土地、機械、のれんなど。特にのれんはわかりにくいので、これは理解が深まってから覚えるで良いと思います。

[流動負債]

流動負債とは1年以内に返済が必要な借金や支払義務となります。短期借入金や買掛金が該当します。

[固定負債]

固定負債とは1年以上の支払期限がある借金なります。長期借入金や期限が先の社債などが該当します。

[自己資本比率]

総資本の中から、その割合を示したものを自己資本比率と言います(資本/総資本)

キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)とは?

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント10

キャッシュフローとは、記載の通り「お金の流れを示すもの」です。

例えば、3万円原材料を仕入れて、2万円分の材料を製品として使用した場合は2万円を売上原価に記載しますが、残った1万円分はこの段階では記載しません。

このように損益計算書と貸借対照表だけではお金の流れが見えない場面があり、それを補完する目的で、実際に入ってきたお金と出て行ったお金を表すものがキャッシュフロー計算書です。

キャッシュ・フロー計算書は「営業キャッシュフロー」「投資キャッシュフロー」「財務キャッシュフロー」の3つから構成されております。
【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント11

キャッシュフロー計算書で用いられる単語

営業キャッシュフロー

本業でどれだけお金が入ってきたか、出て行ったかを表すものです。プラスとマイナスで表現するもので、一般論としてはプラスの方が良いとされております。

投資キャッシュフロー

固定資産や株式などの資産にどれぐらい投資しているかを表しています。投資をしている(お金を出している)場合はマイナス、投資を回収した(売却した)場合はプラスに表記され、一般的には次の利益のとなる資産を取得しているとして、マイナスの方が良いとされています。

財務キャッシュフロー

お金をどれだけ借りたり、返済したりしたか、増資などにより調達したかを表しています。通常はマイナスの方が良いとされておりますが、ここは会社により財務戦略の差が出やすい部分です。

決算書は絶対評価と比較

【ビジネスマン向け】決算書はどこを見る?決算書の読み方・見方・チェックポイント17

決算書を読み解くには3つの視点が必要です。

・決算書自体の「絶対評価」
・同じ企業の過去実績との「比較」
・類似企業との「比較」

まず、その年の決算が良いのか悪いのかという視点での読み解き。そしてそれが終わったら過去と比べてどうなのかという視点での読み解き。最後に類似企業や比較対象企業との比較の視点。

この視点を持つことで、決算書を更に読み込めるようになります。

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